【Jリーグ】J2ウォッチャー平畠啓史が今季を深掘り予想 とくに注目の4チームは?
平畠啓史の2025シーズンJ2プレビュー 注目チーム編
日本屈指のサッカーマニアでJ2ウォッチャーとして知られる平畠啓史さんに、今年もJ2リーグの見どころと注目チームを教えてもらった。「かなり混戦になる」と読む平畠さんだが、そのなかで見ておくべきチームとは?
今季も大暴れしそうなV・ファーレン長崎のマテウス・ジェズス photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る【動画で見る】平畠啓史の2025J2大展望! 注目チームはここだ!↓↓↓
【絶対に上がりたいし、落ちるのはできるだけ避けたい】
現行制度の最後の年になるため、今年の結果によって、次の1.5シーズン(2026年前半と2026-27シーズン)が決まります。昇格すると1.5シーズンはJ1で、逆に降格すると1.5シーズンはJ3で戦う可能性があります。上がるべきチームは絶対上がりたいし、落ちるのはできるだけ避けたいシーズンになりますよね。
今年はどこかが飛び抜けるというのはなくて、かなり混戦になるんじゃないでしょうか。
もちろん実力的にはJ1から降格してきたチームがあるんでしょうけど、3クラブ(ジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖)とも監督が代わっているし、選手も結構入れ替わっているので、いきなり100%の状態からスタートするのは結構難しいんじゃないかと。
去年、J2で戦ったクラブの多くは、監督さんが代わってないんですよね。たぶん最終的には、ジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖も上のほうに来るんでしょうけど、シーズン頭からいきなりガッと飛ばすような形にはならないんじゃないかな。
【注目チーム/V・ファーレン長崎】
全体的には昇格云々を考えずに、このチームに注目といった感じで考えているんですが、それでもここは昇格候補筆頭っていう意味で、やっぱりV・ファーレン長崎は注目ですよね。
今シーズンはリーグを引っ張っていく存在。というか昨シーズンも昇格しておかしくない成績でした。去年は負け数が一番少なく、得点も一番多かった。2位でJ1に昇格した横浜FCとの勝ち点差はわずかに1ポイント。あと2節3節試合があったら、長崎が昇格してもおかしくないくらいでした。
昨シーズンから、ほとんど選手が抜けていません。GKの若原智哉選手、DFラインの田中隼人選手、バウド選手、中盤の秋野央樹選手は抜けましたが、骨格となる選手が残ったなかで、補強が強烈。単純な足し算になるかどうかは別として、シーズン前から楽しみですよね。妄想を膨らませると、長崎がやっぱり行く可能性があるかなと。
補強のなかでも、MF山口蛍選手を取ったことで周囲にも「これは長崎本気やぞ」っていうのが伝わってくる。シーズン中にファンを楽しませるのももちろん大事ですが、オフシーズンにもファン・サポーターをどう楽しませるかもあると思っていて、山口選手の獲得で今オフは長崎サポーターの期待値は相当上がったんじゃないでしょうか。
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著者プロフィール
平畠啓史 (ひらはた・けいじ)
1968年8月14日生まれ。大阪府出身。芸能界随一のサッカー通として知られ、サッカー愛溢れる語り口が人気で、多くのサッカー関連番組の出演中。平畠啓史Jリーグ56クラブ巡礼2020 日本全国56人に会ってきた」(ヨシモトブックス)など、サッカー関連の著書も多い。