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Jリーグ2025シーズンの順位予想 松原良香がJ1全20チームを戦力分析 (5ページ目)

  • 篠幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【補強が弱いと感じたクラブは頑張れるか】

 18位の横浜FCは、井上潮音(広島)、FWカプリーニ、DFガブリエウ(共にRB大宮アルディージャ)ら主力を引き抜かれ大きく戦力ダウン。それに対して補強が弱いと感じる。ただ、新加入のDF鈴木準弥(町田)と新保海鈴(レノファ山口)の両サイドバックの高精度のクロスは非常に魅力的で、サイド攻撃は今季の武器になりそうだ。

 19位のファジアーノ岡山はMF江坂任(蔚山HD)やDF立田悠悟(柏)など、クラブとしては積極的に補強に動いたとは思うが、それでも予算のある上のクラブと比べてしまうと補強が弱い印象だ。J1経験豊富な江坂や立田がどれだけチームを引き上げることができるか。FWルカオのゴールを奪う活躍も大事になってくるだろう。

 20位はアルビレックス新潟。トップチームを初めて率いる樹森大介新監督に対して、補強がJ1経験や実績があまりない選手ばかりで心許なく、率直に厳しいと感じる。しかも長倉幹樹(浦和)やGK小島亨介(柏)ら主力も引き抜かれている。予算がないのはわかるが、上のクラブと比べるとどうしても不安と言わざるを得ない。

 今季も上位の顔ぶれは、昨季とあまり変わらないだろう。ただ、それでも思わぬクラブが躍進する可能性を秘めるのがJリーグの魅力でもある。今季は指揮官が変わったクラブが多く、より読めないシーズンでもあるので、どのクラブがどんな飛躍を遂げるのか、非常に楽しみにしている。

著者プロフィール

  • 松原良香

    松原良香 (まつばら・よしか)

    1974年8月19日生まれ。静岡県浜松市出身。現役時代は、ウルグアイのペニャロール、Jリーグのジュビロ磐田など、日本、ウルグアイ、クロアチア、スイスなどの12クラブでプレー。1996年アトランタ五輪のU-23日本代表でも活躍した。引退後はサッカースクール・クラブの指導、経営の一方、SC相模原、いわてグルージャ盛岡の監督も務めた。現在はサッカー解説者として活躍中。

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