Jリーグ2025シーズンの順位予想 松原良香がJ1全20チームを戦力分析 (4ページ目)
【昨季の主軸を抜かれたクラブ】
13位の清水エスパルスの秋葉忠宏監督は選手の可能性を引き出すことに注力している。個のレベルアップこそがチームのレベルアップにつながると考えるからだ。キャンプでも順調な仕上がりを見せ、なかでも前線はタレント抱負だが、GK権田修一、右サイドバック原輝綺(名古屋)が抜けた守備陣が気になるところ。
14位の東京ヴェルディを率いる城福浩監督は、昨季の最優秀監督賞に値する活躍だったと思う。限られた予算で6位と、すばらしい結果を残した。若い選手が目をギラギラと輝かせ、今季も主力の多くの残留させたことは大きいが、変化という面ではやや弱い印象だ。
15位の柏レイソルは、やはりマテウス・サヴィオの浦和への移籍だろう。昨季は彼がいても17位だったわけで、彼がいなくなってどうなるか。チームの象徴であるFW細谷真大が残留したのは大きいが、昨季はわずか6得点。年齢的にも今季は爆発してくれないと厳しいだろう。
16位のセレッソ大阪も、柏同様にレオ・セアラ(鹿島)という点取り屋がいなくなったことが本当に痛い。昨季は失速したなかでも主軸としてプレーしていた彼がいないのは大きな損失。またそれを補う補強もできていない。
17位の湘南ベルマーレは、田中聡(広島)という主軸を抜かれた影響が間違いなく大きいだろう。しかし、予算的に厳しくそれを補う補強はできなかった。それでも今季も山口智監督の手腕、FW鈴木章斗ら伸び盛りの若手の躍進に期待したい。
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