Jリーグ2025シーズンの順位予想 松原良香がJ1全20チームを戦力分析 (2ページ目)
【新監督チームではスタイルが変わるか】
4位には昨季王者のヴィッセル神戸。リーグ連覇を果たした申し分のないタレントがいて、今季も強力なチームなのは間違いない。FW大迫勇也や武藤嘉紀、DF酒井高徳ら経験ある選手が多くいることで、試合のどんな局面でも監督に頼らず自分たちで修正し、解決できてしまうのは神戸の武器である。
ただ、冒頭に述べた変化という評価軸では、MF山口蛍(V・ファーレン長崎)やDF初瀬亮(シェフィールド・ウェンズデイ)らを放出したのに対し、補強はあまり動きがなく、変化に乏しい。主力の年齢も上がってきたことを考えると、相対的に見てこの順位に置いた。
5位のFC東京は松橋力蔵新監督が、このタレントたちを率いた時に、どんな魅力的なサッカーを披露してくれるのか楽しみなシーズンである。FWディエゴ・オリヴェイラが引退し、MF荒木遼太郎が鹿島に戻ったが、FWマルセロ・ヒアン(サガン鳥栖)や佐藤恵允(ブレーメン)、MF橋本拳人(エイバル)、という新たなタレントが加わった。松橋監督がやりたいサッカーを実現できる選手たちがいるだけに、どうなるか興味深い。
6位の横浜F・マリノスはブラジル人トリオが今季も健在であることはいいが、主力DFを一気に放出したのは懸念材料だ。そのDFにはトーマス・デン(新潟)、ジェイソン・キニョーネス(アギラス・ドラダス)、サンディ・ウォルシュ(メヘレン)を加えた。3バックで挑むと思われる今シーズンでは貴重な戦力だが、ここに若手などが台頭してくるかに注目だ。ACLも戦うだけに、戦力的には足りないと思われるところ。
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