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【高校サッカー展望】東福岡vs前橋育英、流通経済大柏vs東海大相模――激戦を制してファイナルへ進むのは? (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 ところが、初戦(2回戦)で草津東を終了間際の劇的な逆転ゴールで2-1と下し、うれしい選手権初勝利を手にすると、3回戦では東北学院に3-0の快勝。準々決勝は明秀日立を再び2-1の逆転勝利で退け、初出場にしてベスト4進出の大躍進を遂げたのである。

 そんな東海大相模にあって、すっかり今大会の注目選手となったのが、左サイドバックの佐藤碧。得意の左足から放つ正確なキックも武器ではあるが、それ以上に目を引いているのが、驚異的な距離とスピードを出せるロングスローだ。

 身長174cmの体を目いっぱい使い、背番号5の両手からボールが放たれた瞬間、試合会場のスタンドがどよめく様は、今大会お馴染みの光景と言ってもいい。

 東北学院戦では、佐藤のロングスローを塩田航央が直接頭で合わせてゴールを決めていることでもわかるように、もはや足で蹴るクロスと変わらないほどの強力な武器となっている。

 初出場校の快進撃は地の利によるところも大きいが、3試合のうち2試合が逆転勝利と、落ちついた試合運びと勝負強さが目立つ戦いぶりは、決して勢いだけではない強さを感じさせる。

 はたして頂上決戦に進出するのは、優勝経験を持つ強豪か。あるいは、初出場の伏兵か。

 注目の準決勝2試合は1月11日、聖地・国立で行なわれる。

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