J1リーグ残り5節、栄冠を手にするのは広島か、神戸か、それとも町田か (2ページ目)

広島と神戸に絞られた優勝の行方
昨季の経験がモノを言う神戸が優勢か

浅田真樹(スポーツライター)

優勝:ヴィッセル神戸

 さまざまな批判はありながらも、チームとしての戦い方を固めていったFC町田ゼルビアが初昇格初優勝の快挙を成し遂げると見ていたが、ここに来て今季初の連敗。流れは明らかに変わった。

 残り試合数と勝ち点差を考えれば、優勝の行方は、サンフレッチェ広島とヴィッセル神戸に絞られたと言っていいだろう。

 どちらもACLとJ1を並行して戦わなければならず、大きな日程の有利不利は見られない。神戸には天皇杯も残るが、ここでタイトルを獲得するようなら、むしろJ1連覇へ勢いづく可能性もあるだけに、一概に広島有利とは言えないだろう。

 では、チームとしての完成度で勝る広島と、選手個々の能力と経験で勝る神戸とでは、どちらが上か。

 昨季を振り返ると、神戸はシーズン終盤、ライバルとの直接対決でことごとく勝利するなど、土壇場での勝負強さが強く印象に残っている。

 横浜F・マリノスとのマッチレースを制し、初優勝を成し遂げた経験が大きくモノを言うと見て、神戸の連覇を予想する。

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