J1残留争いの行方はいかに!? J2降格は鳥栖、札幌、磐田の3チームで本当に決まりなのか? (2ページ目)

鳥栖と札幌のJ2降格は不可避
残り1枠は得点力のないチームが沈む

原山裕平(サッカーライター)

降格候補:サガン鳥栖、北海道コンサドーレ札幌、ジュビロ磐田

 現実的に考えれば、残り5節で残留ラインとなる17位の京都サンガF.C.に12ポイント差をつけられるサガン鳥栖と、9ポイント差の北海道コンサドーレ札幌の降格は不可避だろう。しかも、京都は消化試合数がひとつ少ない状況だ。2012年の昇格以来、J1の舞台に留まり続けてきた鳥栖だが、次節にもクラブ初のJ2降格が決定する可能性がある。

 では、残りひとつの降格クラブはどこになるのか。その危険性があるのは、18位のジュビロ磐田(勝ち点32)、17位の京都(同38)、16位の柏レイソル(同38)、15位の湘南ベルマーレ(同38)の4チーム。現状では磐田が苦しい立場にあるが、京都、柏と同じく消化試合数がひとつ少ないため、逆転残留の可能性は残されていると考える。

 残留争いでポイントになるのは、やはり得点力だ。守りを固め、慎重な戦いを見せても、得点を奪えなければ当然ながら勝利は手にできない。1ポイントを3ポイントにできるかどうかが肝である以上、得点力のないチームが沈む可能性は高いだろう。実際に昨季降格した横浜FCはリーグ最少得点で、17位の柏はワースト2位だった。

 磐田、京都、柏、湘南の4チームのなかで、現時点で得点の数が最も少ないのは35点の柏で、続いて37点の磐田となる。京都は今夏に加入し、10戦10発のゴールを量産するラファエル・エリアスの存在が心強く、湘南は得点源のルキアンの負傷離脱は痛手ながら、成長目覚ましい鈴木章斗と福田翔生の若き2トップの勢いが備わる。

 柏にも細谷真大の存在があるが、今季はここまでわずか4得点と結果を出せておらず、磐田にはシーズン前半にブレイクしたジャーメイン良がいるものの、終盤に来て勢いが止まっている。両チームともに得点力不足に悩まされるなか、勝負どころで勝ちきれない試合が出てくる可能性がありそうだ。

 最終的には柏と磐田の争いになると予想するが、現在の順位を踏まえ、磐田が一歩及ばないか。

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