丹羽大輝と家長昭博が語る復興支援活動への想いと、お互いのこと「全然変わっていない」「むっつりスケベな感じも昔のまま」 (5ページ目)

  • 高村美砂●取材・構成 text&photo by Takamura Misa

丹羽 アキっぽいな~。トレーニングメニューはどんなふうに決めてるの?

家長 フィジカルコーチに相談することもあるけど、基本は自分のプレーをもとに「こうなんじゃないか」「このほうがいいかもな」みたいな感じで取り組んでいるだけよ。要は、好奇心。自分がやってみたいこととか、これをしたらどうなるかを知りたい、みたいな。逆に「これをやったら絶対にあかんやろ」みたいなことも、時にやってみたくもなるけど(笑)。言ったらあかんことをたまに言いたくなるのと同じで。

丹羽 よく若い頃は、言ったらあかんことを言って、やったらあかんことをやって怒られてたもんな。A3チャンピオンズカップ2006に出場した時も、先発して交代になったあと、試合がまだ終わってないのに(先にひとりだけ)バスに乗ってて、監督(西野朗)に怒られるとか。試合後、「帰れ!」って言われて「魂、置いていくわ」ってリュックサック置いてほんまに帰るとか(笑)。あの時、何歳やった?

家長 20歳くらいかな。

丹羽 そんな20歳、今、チームにおる!?

家長 やっちゃってるね(笑)。そう考えると、ほんまに僕は周りに恵まれたなって思う。チームスタッフも、チームメイトもそんな僕を受け入れてくれて......しかも38歳になった今もこうして選手ができているんやから。

丹羽 それも含めて、今のアキがあるんやろうけどね。

(つづく)◆38歳・丹羽大輝と家長昭博の今、そして今後...>>

丹羽大輝(にわ・だいき)
1986年1月16日生まれ。大阪府出身。ガンバ大阪のアカデミー育ちで、2004年にトップチーム昇格。当初はレンタル移籍を繰り返して、2012年にガンバへ復帰。2014シーズンにはチームの三冠達成に貢献した。その後、サンフレッチェ広島、FC東京などでプレーし、現在はスペイン4部のアレナス・クルブ・デ・ゲチョでプレーしている。

家長昭博(いえなが・あきひろ
1986年6月13日生まれ。京都府出身。ガンバ大阪ジュニアユース、ユースを経て、2004年にトップチームデビュー。2011年にスペイン1部・マジョルカに移籍。その後、韓国の蔚山現代などを経て、2014年から大宮アルディージャでプレー。2017年に川崎フロンターレに加入し、2018シーズンにはJリーグ最優秀選手賞を受賞した。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る