町田ゼルビアはなぜ強いのか? 昌子源曰く「(鹿島同様)負けに対するアレルギーがすごい」 (2ページ目)
新加入ながらキャプテンを任された昌子源 photo by Yamazoe Toshioこの記事に関連する写真を見る 昌子は今季加入したばかりだが、鹿島アントラーズやガンバ大阪など歴史あるクラブでプレーし、日本代表でも2018年ロシアW杯に出場。そうした経験が評価されて、キャプテンに指名された。黒田監督には、キャンプ中からキャプテンとしての振る舞いやプレーについて厳しく求められたという。
「監督からはキャンプのときに、『よくも悪くも、全員がおまえを見ている。特に若くて、おまえと同じポジションの選手は、意識して見ている。おまえや経験のある選手は、相手のボールの持ち方や顔の上げ方を見て、(ボールが)"ここにくる""ここにはこない"というのがわかると思うけど、そこでフッと息をつかず、サボらずに厳しくプレーしてほしい』と言われました。
シーズンが始まっても、同じことを言われましたね。言われたからじゃないですけど、僕は常日頃から、監督に言われたことを意識して、やるようにしています」
町田は、代表歴がない若い選手が多い。昌子はその手本となることが求められているというが、一方で昌子は、町田の若手についてどう見ているのだろうか。
「みんな、よく意見を言うし、(監督や先輩から言われたことに対しては)素直に聞きますね。僕に対しても、『源さん、こうしてほしいです』と要求してきます。
代表歴のない選手がほとんどですが、僕や(谷)晃生に対して、何も言えないようではダメだと思うんです。代表選手とかに遠慮してしまうようなチームには未来はないです。でも、ウチのチームに限っては、それはない。
もちろん、オフになればリスペクトしてくれて、W杯やアジアカップに行ったときの話を聞いてくる選手もいる。鹿島ほど個性派ぞろいではないですし、ふだんはおとなしいチームです。でも、試合になれば別。みんな、堂々とプレーしています」
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