Jリーグ年間ベストイレブンを独自選考「陰のMVP」「異論なしの活躍」「歴代最強レベル」な選手たち (5ページ目)

【優勝にふさわしいパフォーマンスを発揮した神戸の選手たち】

浅田真樹(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/アンデルソン・ロペス(横浜FM)、大迫勇也(神戸)、武藤嘉紀(神戸) 
MF/山口蛍(神戸)、渡辺皓太(横浜FM) 
MF/香川真司(C大阪) 
DF/酒井高徳(神戸)、マリウス・ホイブラーテン(浦和)、アレクサンダー・ショルツ(浦和)、山川哲史(神戸) 
GK/大迫敬介(広島)

 今季の神戸に、数年前の川崎フロンターレのようなチームとしての高い完成度は感じなかったものの、選手個々にフォーカスすれば、優勝にふさわしいパフォーマンスを発揮した選手は数多い。

 MVP級の働きを見せた大迫勇也、大迫とともに多くの得点機を生み出した武藤は文句なし。中盤の核を担った山口、DFラインで複数のポジションを務めながら常に手堅いプレーを見せた山川と酒井も加えた。

 GK、DFは、堅守が目立った広島、浦和勢が中心に。浦和からはアレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテンのJ最強のセンターバックコンビを、広島からは安定感が増し、一皮むけた印象の大迫敬介をそれぞれ選んだ。

 中盤では、香川と渡辺。前者はボランチという新たなポジションで従来とは異なる魅力を発揮し、後者は連覇を逃した横浜FMにあっても、シーズンを通して高水準のパフォーマンスを見せていた。

 そして最後のひとりは、アンデルソン・ロペス。チームとしては昨季優勝時に比べて機能性を欠きながら、それでも得点王を獲得できた高い個人能力はさすがだった。

プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

  • 浅田真樹

    浅田真樹 (あさだ・まさき)

    フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。

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