Jリーグでスゴイと思ったDFトップ10 元日本代表・大黒将志が選んだ「アフリカ人みたい」「1シーズン30点分は止めていた」選手たち

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

【ガンバ大阪に欠かせなかった】

5位 宮本恒靖(元ガンバ大阪、ザルツブルク、ヴィッセル神戸)

 ツネさんはガンバユースの大先輩で、ユース時代から憧れていました。トップに上がってからもことあるごとにアドバイスをくれて、僕がのらりくらりやっていたら「お前、ちゃんとやらんとあかんぞ」とか、Jリーグで点を取り出したら「オグリ、こんどは代表に入らなあかんぞ」とか、そうやって道標になってくれました。

 だから僕もなにかあったらツネさんに相談していました。すごく気配りができて、食事会がある時も隅々まで見ているし、根っからのキャプテンですよね。みんなツネさんの言うことは必ずよく聞いていたし、ありがたい存在でした。

 もちろん、DFとしてもラインコントロールがうまくて、ポジショニングは的確だし、読みも鋭いので大事なところをしっかりと潰してくれていました。また、フィードもうまかったので攻撃面でも大事な存在でした。ガンバの攻撃的サッカーには欠かせない人でしたね。

4位 山口智(元ガンバ大阪、ジェフユナイテッド市原ほか)

 智さんは1対1が強くて、カバーリング能力も高くて、足元のテクニックもうまかったですよね。セットプレーでもよくゴールを決めてくれていました。

 だいたい危ない時は、智さんがカバーしてくれていました。あの頃はシジクレイが右CB、ツネさんが中央、智さんが左CBで3バックをやっていましたけど、智さんは逆サイドのシジクレイのところまでカバーしていました。

 当時のガンバは攻撃的なサッカーで2005年にはリーグ優勝していますけど、智さんは攻撃のスタートとしてかなり重要でしたね。あの効率的なサッカーをする上で、智さんから前にいいパスをつけてくれたり、スペースにうまく運んでくれたり、そういうプレーがあってガンバの攻撃はうまく回っていました。

 攻撃に人数をかける分後ろはいつも少なくて、守るのは大変だったと思いますけど、そのなかで智さんの攻守の貢献度は本当に大きかったですね。

3位 松田直樹(元横浜F・マリノス、松本山雅FC)

 松さんも本当にうまかった。安易にクリアしないんですよ。なんでもパスにして、相手の縦パスをインターセプトして、そのままこっちへの縦パスにできるし、前にスペースがある時はドリブルで運べるんですよね。

 代表の時に一緒にやらせてもらいましたけど、ミニゲームでは元FWらしくて足元の技術がめちゃくちゃうまかった。フィードの精度も抜群でしたし、パスをつける場所も抜群でした。

 すごく熱い人なんですけど、そのなかにも優しさがあって、人間的にもいい人でした。代表のBチームで一緒に紅白戦をやった時に、Bチームが勝つと「こっちのほうが強いんだよ! こっちのほうがいいサッカーしてんだよ!」とか言うんですよ(笑)。「松さんそんなこと言って大丈夫なんですか」って、本当に面白い人でしたね。

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