Jリーグでスゴイと思ったDFトップ10 元日本代表・大黒将志が選んだ「アフリカ人みたい」「1シーズン30点分は止めていた」選手たち

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • photo by Getty Images

【サッカーセンスあふれるDFたち】

8位 森重真人(FC東京)

 森重は本当にうまい選手で、一つひとつのプレーに意味があるし、ボランチをやっていたこともあるくらいなので足元はうまいし、フィードの能力はとくに抜群でしたよね。攻撃の組み立てでは「そこつけるんか」というようなところにパスを通せました。

 守備ではとにかく賢いんですよ。FC東京で一緒にプレーした時も、練習で背後を取ろうと思っても、普通なら背後を取れる場面でも森重はちゃんとついて来ていました。そういう時にこっちを見てニヤっと笑うんですよね。「オグリさんわかってるよ」って顔をするんですよ。こっちのやりたいことがよくわかっているんですね。そんな選手は森重くらいでした。

 あれで中澤佑二さんくらいの高さがあれば、さらにすごい選手になっていると思いますね。今でもセットプレーの時にヘディングで決めたりしますけど、もう少し高さがあればもっと決めていると思います。森重に足りないところはそれぐらいだと思います。

7位 田中マルクス闘莉王(元浦和レッズ、名古屋グランパスほか)

 闘莉王は本当にいい選手で、7位に挙げるような選手ではないですよね。足元の技術が高くて、フィードは正確で、パスセンスも高かった。スペースへ持ち上がることもできるし、サッカーIQが本当に高かったですよね。

 あと、ヘディングの強さは攻守にめちゃくちゃ効いていました。センターバック(CB)だけど前線にも上がっていって、点もよく決めていました。初めて対戦したのが、高校3年の頃の国体だったと思います。その時からいい選手で、DFの背後に蹴られた高いボールを胸トラップしてシュートとかしていて、めちゃくちゃうまかった。

 ちょっとうるさすぎですけどね(笑)。面白かったのが浦和と対戦した時に、闘莉王がうるさすぎて浦和の選手たちがちょっとうざがっていたこと。それであんまりいいプレーができてない時があって、僕は相手だったので「面白いやつやな」と思って見てました(笑)。

 京都サンガF.C.では一緒にプレーしました。年齢は1個下だけど、態度は5個上くらいでしたね(笑)。監督とか年下の言うことは聞かないのに、僕の言うことは聞いてくれて、おもろいやつでした。

6位 栗原勇蔵(元横浜F・マリノス)

 勇蔵は男気溢れるジェントルマンですね。おもろいやつだし、先輩、後輩思いなところもあって、人間性が本当にいいやつなんです。あんな強面なのにめちゃくちゃ優しいんですよ。あと酒が弱いのに、よく酒を飲むんですよね(笑)。

 DFとしては中澤佑二さんのいい相棒でした。マリノスに移籍してきた当初、CBコンビの強さに驚きました。フィジカルが強くて、スピードもあって、パスセンスもあるんですよ。いいフィードを蹴るので、勇蔵からアシストしてもらったこともあります。サッカーセンスがありましたよね。

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