夏の移籍で戦力アップが見込める5クラブ 海外へ移籍した主力の穴埋めに成功したのは?
今季のJリーグでは、夏の移籍が活発な動きを見せている。なかには、主力級の選手が"玉突き"で移籍するケースも見られ、例年以上に移籍市場が活況を呈している印象だ。
とはいえ、夏の移籍と言えば、最近ではJクラブからヨーロッパをはじめとする海外クラブへ移籍する、海外移籍がもっぱらだ。必然、Jリーグ全体で見れば、戦力ダウンを余儀なくされるクラブがどうしても多くなる。
ヨーロッパのシーズンに合わせて移籍市場が動く以上、仕方のないこととはいえ、Jクラブにしてみれば、シーズン途中に主力選手を失うことの難しさはあるだろう。
そんな抗いがたい流れが加速するなか、今夏の移籍によって"収支"をプラスにできたクラブはあるのだろうか。今夏の移籍動向を整理し、プラス収支、すなわち、戦力アップが期待されるJ1の5クラブを挙げてみたい。
ベルギーのコルトレイクから湘南ベルマーレに復帰した田中聡この記事に関連する写真を見る◆湘南ベルマーレ
今夏、FW町野修斗(→ホルシュタイン・キール/ドイツ)が海外移籍を決断。チーム最多の9ゴールを挙げていた、エースストライカーの離脱は確かに痛い。
しかし、J1で実績のあるDFキム・ミンテ(鹿島アントラーズ→)、1年ぶりの湘南復帰となったMF田中聡(コルトレイク/ベルギー→)の加入でセンターラインを強化。さらには、FWディサロ燦シルヴァーノ(清水エスパルス→)も、中盤でさばきながら前線に絡んでいくスタイルが湘南の戦い方に思いのほかハマっている。
事実、3人の新戦力がそろって先発出場した最近2試合は1勝1分け。まだまだ残留争いは続くだろうが、明るい兆しが見え始めている。効果的な補強が、失ったものの大きさを感じさせない。
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