大島僚太のパス、小林悠の一撃、脇坂泰斗のアシスト...川崎フロンターレ復活のカギは「生え抜き」が握っている (3ページ目)
【生え抜きは3人だけではない】
ゴールシーンを振り返った脇坂は、自身の復調の理由を次のように分析する。
「シーズン当初はチームをうまく回そうという気持ちが大きかった。自分のプレーに集中することがチームのためになるということは、頭ではわかっていても、勝てなかったり、結果が出ていなかったりというところで、なかなかできなかった。
でも、今はそこに振りきってやれるようになった。身体のキレやボールのコントロールも研ぎ澄まされてきているので、そこは自信を持ってやれています」
この3人だけではない。ともに最終ラインで安定感を担保する車屋紳太郎、登里享平も、今なお存在感を放つ貴重な生え抜き組だ。
高井幸大、宮代大聖、山田新ら若手の台頭がある一方で、酸いも甘いも噛み分けた経験豊富な選手の存在は、勝てるチームにとって不可欠である。勝利の味を知る彼らが、川崎の反攻の重要人物となるはずだ。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
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