横浜F・マリノスが首位・神戸から奪ったゴールが秀逸 水沼宏太はなぜフリーでスルーパスを出せたのか

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
永戸勝也が持ち上がった次の瞬間、水沼宏太はどう動いて起点となったか

 Jリーグ第9節、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノスが行なわれ、アウェーの横浜FMが3-2で競り勝ち、上位対決を制した。

 前半を優位に進めたのは、首位を走るホームの神戸だった。前半19分に相手のミスから汰木康也が先制点を奪うと、28分に今度は汰木のクロスを大迫勇也が合わせて2-0。勢いに乗る神戸が一気にリードを広げた。

 しかし、徐々に横浜FMペースに傾いていくと、33分にアンデルソン・ロペスが1点を返し、前半アディショナルタイム2分には渡辺皓太が鮮やかなミドルシュートで同点。そして後半37分にアンデルソン・ロペスが2点目を決めて逆転し、昨季王者が接戦をものにした。

 今回は、横浜FMの1点目のシーンを取り上げる。

 前半33分、競り合いからのセカンドボールを拾った横浜FMは、永戸勝也が持ち上がりカウンターを仕掛ける。

永戸勝也が持ち上がったあと、水沼宏太はどこへ動いてチャンスをつくったか永戸勝也が持ち上がったあと、水沼宏太はどこへ動いてチャンスをつくったかこの記事に関連する写真を見る 前線の選手たちがゴールに向かって走るなか、右サイドの水沼宏太はどのように動いて崩しの起点となったか、というのがQuestionである。

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