浦和レッズの勢いを象徴するドロー 新指揮官のもと、交代選手が活躍し、17歳の新鋭が躍動できるのはなぜか (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 川崎戦を終えた浦和は、その足で空港へと向かい、サウジアラビアへと旅立った。言うまでもなく、AFCチャンピオンズリーグ決勝のアル・ヒラル戦に臨むためだ。

 スコルジャ監督が、力強い言葉を口にする。

「正直、浦和で最初に仕事をした日から(ACLの)決勝のことは意識していた。沖縄でのキャンプから、難しいゲームにチャレンジする準備をしてきた。このチームはタイトルに向けてしっかり戦うことができると信じている」

 試合後は、チームバスの出口に詰めかけた多くの浦和サポーターが花道を作り、決戦の舞台へと向かう選手たちを見送った。そこが敵地であるにもかかわらず、だ。

 決戦前最後の試合を、浦和は勝って日本を発つことはできなかった。

 しかし、右肩上がりの勢いを実感させる引き分けは、決して悪くない"出陣式"となったのではないだろうか。

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