Jリーグ2・3月のベストイレブンを独自選考 「プレーレベルが別次元」「時の人になりつつある」「驚異的な数字を残した」選手たち (3ページ目)
【小川航基の得点ランク首位は驚異的】
最後のFWは、キャスパー・ユンカー(名古屋)と小川航基(横浜FC)のふたり。
堅守速攻を武器とする名古屋の、言わばラストピースとして今季移籍加入したユンカーは、期待どおりの働きを見せている。ゴール数こそ2点にとどまっているが、マテウス・カストロ、永井謙佑との相乗効果を含め、チャンスメイクは数多い。彼の存在が、2位につける名古屋の勝ちパターンを作り上げたと言ってもいいだろう。
対照的に小川は、最下位にあえぐ横浜FCにあって、まさに孤軍奮闘。チームの現状を考えれば、得点ランク首位の4ゴールは驚異的な数字だ。
しかも、第2節湘南戦、第5節京都戦で見せたヘディングシュートは打点の高いハイレベルなもの。単に数だけでなく、内容的に見ても質の高いゴールを決めている。ベストイレブン選出に異論を挟む人は少ないだろう。
最後になるが、首位・神戸の攻撃を前線で引っ張る大迫勇也、昨季王者・横浜FMの中盤を支える喜田拓也と渡辺皓太、鹿島アントラーズの新戦力である佐野海舟、FC東京で効果的な攻撃参加を見せる中村帆高など、そのほかにも選出に値する選手が多かったことを記しておきたい。
著者プロフィール
浅田真樹 (あさだ・まさき)
フリーライター。1967年生まれ、新潟県出身。サッカーのW杯取材は1994年アメリカ大会以来、2022年カタール大会で8回目。夏季五輪取材は1996年アトランタ大会以来、2020年東京大会で7回目。その他、育成年代の大会でも、U-20W杯は9大会、U-17W杯は8大会を取材している。現在、webスポルティーバをはじめとするウェブサイトの他、スポーツ総合誌、サッカー専門誌などに寄稿している。
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