ガンバ大阪・GK谷晃生インタビュー「W杯まで3年半しかない。試合に出ることで日本代表に近づける」 (2ページ目)
2021年の東京オリンピックでは、U―24日本代表として6試合にフル出場。うち、準々決勝のニュージーランド戦ではPK戦を含めて存在感を示し、準決勝のスペイン戦でも惜しくも敗れたとはいえ、再三の好セーブでチームの窮地を何度となく救った。
その活躍が評価され、同年8月には初めて日本代表にも選出された。アジア最終予選でもメンバー入りを果たしたが、昨年のワールドカップ・カタール大会への出場は叶わなかった。その事実も今回の決断につながったのか。
「(W杯メンバーに)自分が選ばれなかったことについては、正当な評価だと受け止めています。それに値するだけの毎日を日々過ごしてきたのか。日本代表で仲間の信頼を勝ち得るだけのものを見せてきたのかと考えると、そうではなかったと思います。
特にGKは途中出場でピッチに立つことが少ないポジションだと考えても、日頃のトレーニングで安心感のあるプレーを示し続けて、周りの信頼を勝ち得なければいけないと思っていますが、その部分でも物足りなかったはずだし、実力的にも他のGKに比べて見劣りしていたと思います。
ただ、自分にとってアジア最終予選を体感できたことは、間違いなく大きな経験になったので。それを自分のアドバンテージにしながら、3年半後の舞台を目指したいと思います」
チーム内での熾烈な競争を勝ち抜いてピッチに立つためのアピールポイントを尋ねると、即答で「若さ!」と返ってきた。
「ポヤトス監督がどう考えているのかはわからないですが、未来を見据えて若い選手を使いたいって監督もいる世界だからこそ、チームで一番若いGKだというのは素直にすごい武器だと思っています。
そうは言っても、競争の土俵に上がるには、まず監督が使いたいと思うだけのパフォーマンスが必要だと思うので。そこについては、湘南での3年間でコンスタントにJ1リーグを戦いながら、時に1試合に20本以上のシュートを浴びせられながら(苦笑)、自分なりに自信を大きくしてきましたから。
また、パフォーマンスとしては足りていないところがあっても、それをいろんな要素で覆せるのがサッカーの面白いところでもある。試しに使ってみたら、すごくよくてポジションに定着したという例もたくさんありますしね。
だからこそ、まずは監督が『チャンスをあげたい』と思えるパフォーマンスを練習から示していくことを意識したい。少なからず、始動してからはずっと成長にはもってこいの環境だと感じながらトレーニングを積めているので、それをしっかりと自分のパフォーマンスにつなげていきたいです」
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