高校サッカー選手権応援マネージャーの凛美が全国大会への思いを語る。「家族、コーチ、負けたチーム...。いろんな人が関わって選手たちの力になっている」 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【全国を目指す地区大会の熱量に泣いちゃいました】

――地区大会の試合はご覧になりました?

 今までは地区大会を見たことがなくて、高校サッカーは年末年始の風物詩と思っていたんですけど、今回、全国の地区大会をたくさん配信などで見させていただきました。「全国大会に出るんだ」っていう地区大会にしかない熱量がすごくて、全国とはまた違ったドラマがあってそれも特別だなって思いました。今までなんで見てなかったんだろう。すごくもったいなかったなと思うので、これからは毎年見ようと思います!

――選手たちのプレーを見て感じるものはありました?

 どの試合も泣いちゃいました(笑)。どんなに大差でも最後の最後まで諦めない選手たちの姿を見て、やっぱりここまで懸けてきたものが違うんだなって思えて、それがこの試合で決まってしまうんだと思うとちょっと切なくて......。

 でもその姿はキラキラしていてかっこよくて、すごく感動しました。だから私も最後まで応援していましたね。あと、実況の方の「昨年はこうだったけど、今年こそは」みたいな話とか、選手のお母さんが応援している姿が映されたりすると、もう涙がうるうるときちゃいました(笑)。

――選手たちの感動秘話は高校サッカー選手権の名物の一つですね。スタンドで応援している生徒たちの姿も見て、感じるものはありました?

 そうですね。お互いを称え合いつつ、自分たちのチームを最後の1秒まで応援し続ける姿は、やっぱりグッとくるものがありました。応援団のなかにはベンチに入れず応援に回った選手もいるわけですよね。そうした選手たちが一生懸命応援して、それがたくさんの応援団になっていると思うとすごく絆を感じますし、心が熱くなります。

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