高校サッカー選手権応援マネージャーの凛美が全国大会への思いを語る。「家族、コーチ、負けたチーム...。いろんな人が関わって選手たちの力になっている」 (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【部活の仲間による絆に憧れます】

――現役の高校生の凛美さんにとって、部活動とか、高校サッカーはどんなイメージですか?

 コロナの影響で一時期、部活動が思うようにできなかった人もいると思うんですけど、グラウンドとか体育館とか、みんなが部活をしている音が教室まで響いてきて、私はちょっと学校に残って勉強する時に、いつもその音を聞きながら勉強しているんです。

 かけ声をかけながら走っていたり、先生や先輩の声に「はい!」って返事している声とか。そういうみんなが頑張っていたり、つらかったりする声も聞こえてくるけど、でもそれも含めて楽しそうだなって。

 普段も部活の仲間で集まっていたりするじゃないですか。部活をしていない私にとっては、その関係って憧れるんですよね。そこには、普通の学校生活では得られない絆があると思うんです。

 高校サッカーはそうした絆がもっと深くて、もっと大きいんだろうなって思うから、すごく楽しみなんです。私からすれば「なんでそこに味方が来るってわかるんだろう!」って思うようなところにボールを蹴ったりしていて、それはお互いを信頼しているからできることだと思うし、毎日のようにたくさん一緒にプレーしているからこそ生まれる信頼ですよね。

 そこまで深い仲間って、普通の友だちとも違う、親友とも違う、それ以上の特別な存在だと思うんです。そんな存在がいるって、憧れるし、すごく羨ましいなと思います。

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