ピーター・ウタカのお団子ヘアの秘密。妻が「すごくキュートよ!」。そのまま試合に出て2ゴール (2ページ目)
ディズニーランドの映像を観ていたら
「わはははは!!(笑いが収まってきた頃に)キミの言いたいことはわかるよ。僕はアーティストでもあるから、自分のイメージを自分で決めたいんだ。
アーティストなら誰でもそうだと思うけど、自分の目で見て印象に残ったものはすべてが題材になるよね。ある日、自分の髪型をどうしようかと考えていたら、ちょうど妻がディズニーランドの映像を見ていてね。そこでなんとなく、僕が頭の上にふたつお団子を作るように髪をまとめていたら、妻が『それよ! 今ちょうど私も、あなたがその髪型にしたらいいと思っていたの。すごくキュートよ!』と言って、この最近の髪型が生まれたんだ。
でも実際、初めてこの髪型で試合に出る時は......あははは! ちょっと変じゃないかなって思ったよ(笑)。ミッキーマウスみたいだよなって。でも妻は、『いいじゃない! とても似合っているわよ。外出する時も何食わぬ顔で歩けばいいのよ』と言っていたね(笑)。
まずはインスタグラムでファンに公表すべきかな? と聞いたら、『いえ、そのまま試合に出るのよ』と彼女が言ったから、そうしたんだ。すると、いきなり2ゴールを決めることができた」
その試合がいつだったかは、はっきりと覚えていないというが、昨年10月のJ2第33節のSC相模原戦が有力そうだ。なぜなら、そのあとに髪型を元に戻したら、「ゴールはとれても1ゴールくらいになり」、再びお団子をふたつにしたら「(J2第39節のブラウブリッツ秋田戦で)また2得点できたんだ」と明かす。
つまり、そのお茶目なヘアスタイルは彼にとって、自らを表現するものであると同時に、「縁起物」でもあるわけだ。
爆笑を交えてインタビューに応じてくれたピーター・ウタカ photo by Igawa Yoichiこの記事に関連する写真を見る 体を念入りにケアし、心はいつも晴れやかで、豊かな経験を持ち、幸運の女神にも恵まれている現在38歳のウタカは、「少なくとも、あと1、2年はこのレベルでプレーできる」と考えている。ただどんなことも前向きに捉え、サッカー以外にも興味の幅が広い彼には、スパイクを脱いだあとにやりたいことがたくさんある。
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