ジェフ千葉はJ2降格後「オリジナル10」で唯一J1昇格を果たせておらず。今季こそ汚名返上か (3ページ目)
しかし、3年目の今季は動きに鋭さが出て、高さやパワーを生かすだけでなく、巧みなポストプレーでのチャンスメイクも目立つ。ワンタッチでボールをさばいて、自らはゴール前へ。そんな動きはプロの世界でも板についてきた。
今季はここまで2ゴールと、ブワニカの3ゴールには劣るものの、すでに16試合に出場しており、その存在は千葉の最前線を任される主力のひとりと言っても大げさではない。
加えて、櫻川は千葉U-15、U-18から育った、ホームグロウン選手でもある。クラブにとってはプラスアルファの価値がある選手だけに、今後のさらなる成長が期待されるところだ。
現在売り出し中の若き2トップには、尹晶煥監督も「まだまだ若いが、もっと経験を積んでいけば、もっといい選手になれる」と期待を寄せている。
Jリーグ30周年という記念すべきシーズンの今季、千葉がJ1復帰を果たすためには、彼らのさらなる成長が不可欠だろう。
若手の台頭がチームに勢いをもたらし、上位に迫ったところで、主力が負傷から戻ってラストスパート。この先、そんなシナリオでシーズンが進めば、千葉の悲願もいよいよ現実味を帯びてくるはずである。
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