湘南ベルマーレが川崎フロンターレに記憶に残る圧勝。後方の組み立てから完璧に崩したゴールが衝撃

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
後方からロングフィードが入るところで、タリクはどんなプレーを選択したか?

 Jリーグ第15節、湘南ベルマーレがアウェーで川崎フロンターレと対戦し、4-0で勝利。17位の湘南が衝撃的なスコアによって、難攻不落の等々力で王者・川崎を下した。

 前節のヴィッセル神戸戦に勝利し最下位を脱出、ルヴァンカップと合わせて公式戦2連勝と、湘南は勢いを持って敵地に乗り込んだ。

 スコアが動いたのは後半5分。CKから町野修斗が先制すると、直後の9分にはビルドアップから崩して池田昌生が加点。さらに15分、16分と立て続けにゴールを奪い、攻守に王者を圧倒した完封勝利となった。

 今回は、2点目の池田の得点シーンをピックアップする。

 後半9分、湘南はゴールキックからのビルドアップで杉岡大暉につなぐと、中盤のタリクへロングフィードを送った。

後方からのロングフィードが入ったところで、タリクは次の瞬間、どんなプレーをしたか後方からのロングフィードが入ったところで、タリクは次の瞬間、どんなプレーをしたかこの記事に関連する写真を見る タリクの後方には2トップの大橋祐紀と町野が立ち、左ウイングバックの石原広教が川崎右サイドバック(SB)の山根視来を引きつけている。

 この状況から湘南は川崎をどのように崩しただろうか、というのがQuestionである。

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