横浜F・マリノスを筆頭に浦和、神戸、川崎もチーム力アップ。Jリーグ再開で見えたACLの"収穫" (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 神戸も小林友希、井上潮音、郷家友太など若手が経験を積んでいる。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督は、底上げをしながら問題点を修正。決勝トーナメントに進めたことは、選手の自信を取り戻すきっかけになるだろう。G大阪戦には敗れたが、早い時間帯でひとり少ない状態になりながら、最後まで戦い抜いた。

 川崎は、再開戦の清水エスパルス戦は敵地で0-2と快勝。Jリーグ3連覇に向けて意気軒昂だ。注目は宮城天で、ACL6試合すべてに出場し、先発した3試合で勝利に貢献。粗削りだが、常にシュートの選択肢があるアタッカーで、ピッチに立つたび成長が見える。

 長いシーズン、ACLの負担が重くのしかかることもあるかもしれない。ノックアウトステージに進んだクラブは8月に試合を控え、日程はさらに過密になるだろう。しかし場数を踏むことで強くなるのも、サッカーの真理だ。

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