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稲本潤一「南葛SC移籍」を語る。好きなキャラは翼くん。今の自分は松山くん。背番号8は井沢くんに憧れて、ではない (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「やろうとはしましたけど、絶対無理でした。タイミングよく蹴れたとしても、きっとボールはブレないでしょうね(笑)」

---- 今のご自身のプレースタイルは、どのキャラに一番近いと思いますか?

「もう、前に行けなくなってきていますからね。連続したプレーだったり、前に行くスプリントの回数はどうしても減ってきているので、うしろでドンと構えている松山光くんあたりでしょうか」

---- 南葛のユニフォームも漫画の世界と似たデザインですが、実際に着てみた感想は?

「すごい不思議な感覚ですよ。子どもの頃に見ていたチームに自分がいるのは。『ホンマに南葛にいるんや』とフワフワした感じがしましたね。ほかのチームに移籍した時とは違った気持ちです」

---- 背番号は8番になりましたが、なぜこの番号を選んだのでしょう?

「今までつけてこなかった番号にしたいな、と思っていて。空き番号のなかにあった8番がパッと目に入ったので、直感的に選びました」

---- 井沢守くんに憧れて?

「ではないですね(笑)」

---- ですよね(笑)。話を戻します。昨季かぎりでSC相模原を契約満了となった時は、どういった心境だったのでしょうか。

「まあ、そうなんだという感じで、冷静に受け止めていましたよ。ただ、まだサッカーをやりたい気持ちがあったので、切り替えてやるしかなかったですね」

---- あらためて昨季を振り返ると?

「チームとしては途中で監督が代わったなかで、高木(琢也)さんになってからの成績ならJ2に残れていたと思います。4チームが降格するレギュレーションでなければ残れていたと思うので、少し不運な部分もありました。僕自身も多少、試合に使ってもらったなかで結果を出せなかったのは残念ですけど、やっていて面白いサッカーはしていたと思います」

---- ご自身のパフォーマンスを振り返ると?

「ピッチに立った時間は短かったですが、多少はチームに貢献できたという気持ちはあります。運動量の部分はどうしても落ちてしまったので、もっとやらなければいけなかったという想いもあります」

---- まだJリーグでやれるという想いもあったと思いますが、今季はJリーグから離れることになります。そこに悔いはありますか。

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