浦和レッズのキャラ変に一抹の寂しさ。「好選手による好チーム」でいいのか (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 現在の浦和の路線は、大企業なのに中小企業的だ。クラブの規模が急に萎んだ印象を受ける。サッカーの中身も、派手さより堅実さが増した気がする。今季は、昨季の6位から成績は多少なりとも上昇するに違いない。浦和ファンはその姿を喜ぶのかもしれない。しかし一般のJリーグファン、第三者的ファン、もっと言えば対外的にはどう映るか。

 筆者には面白く見えないのだ。浦和には、よくも悪くも浦和らしさを発揮してもらわないと、Jリーグのエンターテインメント性は向上しないのである。観客動員数でダントツの1位を誇るクラブであるという現実に立脚した強化方法を、なりふり構わず打ち出してほしいものである。

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