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42歳で復帰するJ1の舞台。ジュビロ磐田・遠藤保仁が思い描く「最高のシーズン」とは (3ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

 余談だが、戦う場所をJ1に移す今シーズンは、古巣との対戦も待ち受けている。約20年にわたってプレーしたガンバとの対戦は彼にどんな感情をもたらすのか。そこに、どんな楽しみを見出しているのか。

「どんな気持ちになるのかはやってみないとわからないけど、知っている選手、スタッフも多いからね。クラブスタッフも含めて久しぶりにみんなに会えるのがうれしいし、純粋に対戦がすごく楽しみ。

 紅白戦で対峙することがあっても、やっぱり紅白戦では100%対100%の戦いにはならないから。公式戦でしか実現できない100%対100%のガチンコの戦いのなかでガンバをどう感じて、自分がどんなプレーをできるのかがすごく楽しみだし、お互いにケガなく、元気に試合を終えて、それをサポーターのみなさんが楽しんでくれたら一番。

 どうせなら、お互いのサポーターの声援が込みのスタジアムでプレーできたら楽しいなって思うけど、新型コロナウイルスの状況によっては、今年もまだどうなるかわからないですからね。もし声なしの応援となっても、勝手にジュビロサポーターも、ガンバサポーターも、僕のことも応援してくれていると想像してプレーすることにします。最高に幸せな状況やな(笑)」

 プロ25年目も力むことも、気負うこともなく、自然体に。これまでどおり、チャレンジすることとサッカーを楽しむことを忘れずに。

 2022年、遠藤保仁が2年ぶりに、J1の舞台に帰ってくる。

遠藤保仁(えんどう・やすひと)
1980年1月28日生まれ。鹿児島県出身。鹿児島実高卒業後、横浜フリューゲルス入り。同クラブが消滅後、京都パープルサンガを経てガンバ大阪へ。チームの"顔"として数々のタイトル獲得に貢献した。同時に日本代表でも主軸として活躍。2020年10月にジュビロ磐田へ期限付き移籍。2021年12月、磐田への完全移籍を発表。

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