Jリーグがクライマックス。熾烈なACL出場権争いで抜け出すのはどのチームか (4ページ目)
鹿島と言えば、勝負に徹した‟したたかさ"がクラブの伝統でもあるが、それが見られない試合が今季は少なくない。後半戦だけでも、0-3で負けた9月11日の福岡戦や、逆転負けした9月22日の川崎戦(1-2)のように、これまでの鹿島からは想像できない淡白な負け方をしている。センターバック犬飼智也の故障離脱の影響もあるだろうが、持ち味の粘り強さを取り戻せるかが、終盤戦のカギになると思う。
この4チームに続く勝ち点51のサガン鳥栖は、9月25日の福岡戦、10月3日の徳島戦と2連敗して、ACL出場権獲得は苦しい状況に追い込まれた。前半戦は頑張っていたものの、夏場に林大地がシント=トロイデン、松岡大起が清水エスパルスに移籍したのが響いた格好だろう。それでも若い選手が主体のチームだ。ここから盛り返せるかは各選手の今後の成長にもつながるだけに、最後まで諦めずに戦ってもらいたい。
終盤戦に突入するJリーグは、ACL出場権を争うチーム同士の直接対決が数多く残されているのに加え、上位の川崎、横浜FMとの対戦を控えるチームもある。毎年のように終盤に注目カードが目白押しになる日程には神がかり的なものを感じるが、今年はさらに見応えのあるカードが残っている。12月4日の最終38節まで繰り広げられるドラマを、しっかりと見届けてもらいたい。
◆2021 J1月間ベストイレブン フォーメーション
4 / 4