日本代表の正GK争い戦国時代。エスパルス権田修一は経験値で勝負だ (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

 日本代表のGKの歴史を振り返れば、川口能活と楢崎正剛のふたりがしのぎを削った時代があり、ふたりを乗り越えた川島永嗣の時代が長く続いた。およそ20年近くにわたり、この3人が日本のゴールマウスを守り続けてきたのだ(西川周作が迫った時期もあったが)。

 それほどまでに、日本代表の正GKというポジションは簡単には手が届かない、いわば至高の領域である。

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 しかし今、日本代表の守護神争いは、戦国時代を迎えている。

 リードするのは権田だが、森保体制下では中村航輔(ポルティモネンセ)や東口順昭(ガンバ大阪)、シュミット・ダニエル(シント・トロイデン)がチャンスを与えられ、今回、久しぶりに招集された西川(浦和レッズ)、初選出の前川黛也(ヴィッセル神戸)も候補となる。

 またJリーグでは大迫敬介(サンフレッチェ広島/U-24日本代表)をはじめ、20歳前後の若きGKの台頭も目立つ。劇的な成長を遂げ、代表の守護神争いに加わって来たとしても不思議はないだろう。

 群雄割拠の状況のなか、果たして、ライバルの挑戦をはねのけて"権田時代"は訪れるだろうか。

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