ベッカム様が代表格。その昔、日本人女子が熱狂したイケメンサッカー選手 (2ページ目)

  • 佐野美樹●文 text by Sano Miki
  • photo by Sano Miki

 マンチェスター・ユナイテッドの象徴である7番をつけ(2002年当時。その後の移籍先はレアル・マドリードだった!)、イングランド代表でも絶対的な存在だった。最大の見せ場のセットプレーでは毎度美しいフリーキックを決め、笑った顔は爽やかすぎるの、可愛いの。おまけに妻は超人気ポップスグループ「スパイスガールズ」のポッシュことビクトリア。完璧すぎる。

 そして何よりベッカムの凄いところは、男性にもとても人気があったというところ。ある男性サッカーファンは、ただのチャラいイケメン選手だと思っていたが、プレーを見ると泥臭く、守備もサボらない献身的な姿に胸を打たれたとか。

 また、メディアからの評判もすこぶる良かった。実際にイングランドで取材をした記者たちからは、取材が立て込んでいる日でも嫌な顔一つせずに、いつも積極的に対応してくれると、その人柄も賞賛されていたものだ。

 老若男女から愛された、非の打ちどころのない全方位型イケメン、ベッカム......恐ろしい子...。文句なしの殿堂入りだ。

 王子は王子でも、軍団で来られると威力も増大。当時のイタリア代表もまた、とんでもない人気だった。

2001年時のイタリア代表メンバー。濃い顔が揃っている photo by Getty Images2001年時のイタリア代表メンバー。濃い顔が揃っている photo by Getty Images もはや誰かひとりに絞れない。アレッサンドロ・デルピエロ、フランチェスコ・トッティ、フィリッポ・インザーギ......あんなに彫りの深い、フェロモン出まくりの方々が、サッカーがズバ抜けてうまいっていうんだから、人類の不平等を感じずにはいられない。

 黄色い歓声には艶っぽい笑顔にウインクで返答、凄まじい悩殺力を持つ「チャオ」の一言で女性は虜に。そりゃひと目会いたくて空港まで行くファンが続出するわけである。当時、イタリア代表選手の写真集は軒並み完売だった。

 仕事帰りに1日の疲れを癒すために書店へ行き、デル・ピエロが表紙の雑誌を毎日目視するのが日課だったという会社員女性からの報告もあがってきている。イケメン選手にはヒーリングの効果もあったのだ。もはや存在が社会貢献で、素敵である。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る