変則ACLを日本勢はどう戦う?横浜FMは一気に勝ち上がる可能性も (3ページ目)
横浜FMはJリーグの連覇を逃し、不振のシーズンを送っている。アンジェ・ポステコグルー監督の超攻撃的な戦いは研究され尽くし、裏目に出た。昨シーズン、「陰のMVP」と言われたDFチアゴ・マルチンスが不振なのが大きな要因か。
それでも、J1での68得点は首位、川崎フロンターレに次ぐ数字である。ボールを前線に運び、守備ラインを崩すプレーの破壊力は変わっていない。その攻撃力は、アジアの列強を相手にしても脅威になるだろう。
カタールでは第3節(11月25日)、第4節(11月28日)で上海上港と対戦する。元ブラジル代表FWフッキを擁する強豪だが、サッカーの質では互角以上に戦えるはずだ。
キーマンに挙げたいのは水沼宏太。ブラジル人アタッカーの出場が限られていることもあり(ACLでは外国人枠は3人、アジア枠1人)、水沼のプレーセンスは大きな武器になる。ボールを呼び込めるし、得点につながるボールを送れる。右サイドでは呼吸をするように好機を作り出せる。
直近の川崎フロンターレ戦では、10人になっても互角に渡り合っていた。地力がある証拠だろう。Jリーグの試合より、相手に研究されていない可能性もあるだけに、一気に勝ち上がれる可能性もある。
12月19日にはアジア王者を決める決勝戦が行なわれる。
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