Jリーグで躍動「2000年世代」ベスト11。これといった穴がない驚き (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 なかでも、すでにチームのエースストライカー級の活躍を見せているのが、FW斉藤(横浜FC)である。

 横浜FCの全13試合中11試合に出場し、うち先発出場は9試合。キレのいいドリブルを武器に、3ゴールは堂々チーム2位の得点数である。

 斉藤以外にも、MF荒木、FW染野(ともに鹿島)、FW宮代(川崎)、FW小田(神戸)、MF鈴木唯(清水)などが、所属クラブの半分以上の試合に出場している。相対的には、やはりFWや攻撃的MFの選手が多く、より経験や連係といった部分が重要になる守備的なポジションに比べると、若い選手が使われやすいのは古今東西同じだろう。

 また、上記20人を誕生年ごとに分けると、2000年生まれが9人、2001年生まれが9人、2002年生まれが2人と、2001年以降生まれが半数以上を占めている。つまりは、高卒(あるいは、ユースからのトップ昇格)1年目のルーキーが、日本のトップのリーグでこれだけ活躍しているということだ。

 最年少は2002年生まれのふたり、荒木とMF西川(C大阪)だが、彼らはそろって、すでにゴールも記録している。18歳とはいえ、その落ち着いたプレーぶりが頼もしい。

 では、今季J1で飛躍を遂げている2000年以降に生まれた選手でチームを編成してみたら、どんなチームができるだろうか。日本サッカーの次代を担う「チーム2000'S」を組んでみたい。

 こうして、改めてポジションごとに見ていくと、当該世代の選手がGKやDFでも台頭してきていることに驚かされる。

 例えば、GK。布陣図上では、出場試合数が最も多い梅田(清水)を入れたが、谷(湘南)も第6節以降すべての試合に先発出場しており、この先、梅田を超える可能性は十分にある。

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