2020.08.29

迫力ある守備を見せるガンバ。
就任3年目で築いた宮本流必勝パターン

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

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 近年のJ1は関東勢が優勢だ。

 関東勢以外の優勝となると、最も新しいのは2015年のサンフレッチェ広島。昨季は優勝した横浜F・マリノス以下、FC東京、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレと続き、4位までを関東勢が独占した。

 もちろん、そもそも絶対数が多いのだから、必ずしもフェアな比較とは言えない。今季はJ2から柏レイソル、横浜FCが昇格し、全18クラブ中8クラブが関東勢。確率からいって、優勢に見えて当然だ。

 しかしながら、今季J1は少しばかり異なる様相を呈している。首位を独走する川崎は横に置いておく必要があるが、2位以下に目を向ければ、東海以西のクラブが上位争いに加わっているのだ。

 そのひとつが、ガンバ大阪である。

宮本恒靖監督のもと、安定した戦いを見せているガンバ大阪 各クラブの消化試合数に違いがあるなか、G大阪は順位のうえでは7位にとどまるものの、2位から8位までの7クラブが勝ち点4差のなかでひしめく、混戦の2位集団にしっかりとつけている(8月26日開催分終了時)。

 今季開幕戦で昨季王者の横浜FMをアウェーで下し、好スタートを切ったG大阪は、長期中断明けの2試合こそ1分け1敗と勝ち切れない試合が続いたが、その後の4連勝で一気に勝ち点を伸ばした。

 GK東口順昭、DF三浦弦太、MF矢島慎也、MF井手口陽介、FW宇佐美貴史というセンターラインをほぼ固定し、それ以外のメンバーは対戦相手や選手のコンディションによって入れ替える。短い間隔で試合が続く厳しい日程のなかでも、うまく選手起用のローテションが行なわれているのも、今季好調の理由だろう。