2020.08.21

セレッソ大阪、「打倒・川崎」対策に効果。
完敗するも主導権は握っていた

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

◆再開後の改めて予想した「今季J1全順位」>>

 2位との勝ち点差は10。その差はついにふた桁まで広がった。

 今季のJ1は、川崎フロンターレの"一強"状態にある。開幕戦で唯一の引き分けを記録したあと、長期中断明けの第2節から10連勝と、他を寄せつけない。

 直近の第11節では、現在2位につけるセレッソ大阪が挑んだが、5−2と粉砕されてしまった。

 それまでの10試合ではわずかに6失点と、J1最少タイの失点数だったC大阪が、この1試合だけで5失点。あらためて、川崎強し、を印象づける試合となった。

J1天王山、最初に主導権を握ったのはセレッソ大阪だったが...... とはいえ、川崎を追いかけるC大阪が、成す術なく敗れたのかといえば、そうではない。

 C大阪のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が「前半は全体的にいい内容だった。いいスタートが切れて、点も取れた」と振り返ったように、まず試合の主導権を握ったのは、むしろC大阪のほうだった。

 高い位置からパスコースを限定し、川崎の攻撃を中盤で潰す。そんな守備は効果的に機能していた。攻撃面でも、MF清武弘嗣、MF坂元逹裕の左右サイドハーフが、うまく相手アンカーの両脇に潜り込んでボールを受け、何度も川崎ゴールに迫った。

 思うようにボールが前へ進まず、苦しむ川崎を尻目に、C大阪は中盤でのボール奪取に成功すると、シンプルに背後を突くパスから先制。その後もシュートチャンスを作り出し、優勢に試合を進めていた。