2020.07.23

遠藤渓太は「注目の日本銘柄」。
現代的アタッカーはドイツで羽ばたくか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • ヤナガワゴー!●写真 photo by Yanagawa Go

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 7月22日、日産スタジアム。横浜F・マリノスの背番号11、遠藤渓太(22歳)は、同じ街のライバルである横浜FCを4-0で下した試合後、ヒーローインタビューに答えている。1得点1アシストで、その力を示した。

「チームが調子を取り戻すためにも、結果が出せてよかったです。(水沼)宏太君が(交代で)入って、"クロスでいいボールが来る"というのはわかっていた。いつもと違って左足でしたけど、あまり得意ではないヘディングで合わせられました。(アシストは)ラッキーでこぼれたんですけど、仕掛けた結果だと思います。エジ(エジガル・ジュニオ)もいい位置にいてくれました」

 遠藤は簡潔に説明した。そのプレーも言葉と同じく、理にかなっていた。自然で無駄がない。いい状態の時の彼は、そこに面目躍如がある。

横浜FC戦で1ゴール1アシストの活躍を見せた遠藤渓太(横浜F・マリノス)「ドイツ・ブンデスリーガ1部のウニオン・ベルリン(2019-20シーズンは11位)への移籍が決定的」

 試合翌日、その報道が出た。はたして、遠藤はドイツで羽ばたけるのか?

 遠藤は、横浜FMの下部組織で育っている。2016年にプロ1年目の18歳でデビューし、リーグ戦は23試合に出場。2017年にはリーグ戦出場は減ったが、U-20ワールドカップで決勝トーナメント進出に貢献している。2018年には定位置をつかみ、ルヴァンカップでは新人王に値するニューヒーロー賞を受賞した。2019年には、自己最多のリーグ7得点を記録し、リーグ優勝に貢献している。

 森保一監督が率いる東京五輪世代の代表メンバーにも定着。昨年12月には、E-1選手権で代表デビューを果たした。将来が嘱望される選手であることは間違いないだろう。

 遠藤のプレーは、スピードとテクニックが融合している。左サイドを中心に周りと連携しながら、攻撃を作り出す。右足でボールを持って、中に切り込む形もひとつの武器とする。いわゆる「逆足」(利き足と違うサイドでプレー)で、外からのクロスだけでなく、中に入って切り崩すプレーを得意とする。典型的な現代的サイドアタッカーだ。