新戦力の躍動でF・マリノス初勝利。
だが昨季のリズムはまだない (3ページ目)
湘南はプレスの出足が落ちなかった。特に左ウィングバックに入った鈴木冬一は、エースの仲川を封じ込め、攻め手を奪っていた。前半を守り切ると、後半はスピードのある松田天馬を投入し、裏を狙うカウンターが明確化。その攻撃で押し込んだあとのことだ。
後半5分、右サイドからのクロスをファーサイドの山田直輝が折り返し、それを中川寛斗が押し込んでいる。
横浜FMは攻めながらも得点を奪えず、先制点を奪われることになった。細かいミスが目に付く。MFが無理に食いつきすぎてラインを越えられてしまったり、単純なパスミスで裏返されたり、センターバックも昨シーズンの安定感は望めない。リズムは鈍化しつつあった。
しかし後半18分、天野純、水沼宏太、オナイウ阿道の3人を一気に投入すると、別の顔を見せる。パス回しが速くなり、前への推進力が出た。
「ディフェンス面ではハードワークすることができていたし、我慢強くやれた。その中で、3人の交代によって、違いを示すことができたと思う」(横浜FM/アンジェ・ポステコグルー監督)
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