「ウィズコロナ」で部活はどう変わる?強豪校サッカー部の感染予防対策 (4ページ目)

  • 森田将義●取材・構成 text by Morita Masayoshi
  • photo by Morita Masayoshi

<部活動も新しい生活様式を守る>

 6月に入ってからは、各地域で学校と部活動の再開が続いている。平岡総監督が教育長を務める熊本県宇城市では、文科省が作成した100以上の基準をもとに学校再開の準備を進めた。教室内の配置や分散授業など生徒の感染リスクを低減させる取り組みと共に、教職員を守るため人数分のフェイスガードも配布済みだ。

「新型コロナウイルスとの共存を前提にしながらも、感染リスクをいかに低くして通常に近い活動ができるかを考えています。重要なのは、大人が新しい生活習慣の下で、安心、安全、安定をいかに学校内につくっていけるかです。同時に子どもたちも、まずは自分が感染しないことを前提に、他者への思いやりを持ちながら感染リスクを常に意識するのが大事」と平岡総監督は話す。

 部活動もコロナ禍以前と変わらない活動を取り戻す作業が求められる。指導者は活動自粛を言い訳にしない姿勢が重要になるだろう。今年の大津高校には100名以上の新入部員が加入したが、活動自粛のため顔を合わせられない時期が続いた。

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