「ホームグロウン卒業生」で編成。最も強そうなJクラブはどこだ (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

 ならば、各クラブの育成実績をさかのぼって評価すべく、HG卒業生だけでチームを編成したら、一番強そうなのはどのクラブだろうか。そんなことを、あくまで独断と個人的好みで考えてみた(ただし、対象とするHG有資格者は現在J1クラブに所属する選手のみとした)。

 とはいえ、いざチームを編成するとなると、なかなか難しい。

 たとえば、広島のHG卒業生には、いずれも広島ユース出身のDF槙野智章(浦和レッズ)、MF高萩洋次郎(FC東京)、柏木陽介(浦和)などがおり、顔ぶれは豪華だ。しかし、チームを組むとなると人数不足で、FWをはじめ、駒不足のポジションが出てきてしまう。

 セレッソ大阪も同様で、C大阪U-18出身にはMF山口蛍(神戸)、MF扇原貴宏(横浜FM)、FW杉本健勇(浦和)らがいるが、頭数が少々足りない。

 また、特筆しておきたいのは大分トリニータで、今季登録されているHG選手はJ1最少の4人に過ぎないが、HG卒業生は人材豊富。大分U-18出身のGK西川周作(浦和)、DF松原健(横浜FM)、MF清武弘嗣(C大阪)、梅崎司(湘南)、東慶悟(FC東京)に加え、高卒後3年間所属のDF森重真人(FC東京/広島皆実→)、FW金崎夢生(名古屋/滝川第二→)と、錚々たるメンバーがそろう。

 ただ、大分にしてもわずかに人数不足。そのうえ、松原の他にDF中村拓海(FC東京/大分U-15出身)、DF岩武克弥(浦和/大分U-18出身)と、右サイドバックに人材が偏っており、チーム編成が難しい。非常にもったいないが、"幻の最強チーム"としておこう。

 では、各クラブに一長一短があるなかで、HG卒業生だけで11人そろえられ、かつポジション的なバランスも取れそうなクラブはどこか。

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