永井秀樹が明かす、コロナ危機にオンラインで伝えたヴェルディの戦術

  • 会津泰成●文 text by Aizu Yasunari
  • 本人提供●写真

永井秀樹 ヴェルディ再建への道
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外に出られなくても、監督として常にヴェルディのことを考えて過ごしていた永井秀樹監督外に出られなくても、監督として常にヴェルディのことを考えて過ごしていた永井秀樹監督 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の全国的な解除を受けて、Jリーグは、2月末から延期していたリーグ戦の再開日(J1は7月4日。J2とJ3は6月27日)を発表した。

 自粛期間中、東京ヴェルディは再開に備え、特に戦術理解を深めるためのオンラインミーティングに注力してきた。

 監督として2シーズン目を迎えた永井秀樹が、「複数回、長い時間を選手達はオンラインミーティングに集中して取り組んでくれた。テーマは頭の中での戦術理解と共有だった」という、その内容と、再スタートを切る2020シーズンについて聞いた。

「(オンラインミーティングは)大きく分けるとMB(攻撃)とRB(守備)について、毎回詳細にテーマを決めて、過去の試合や参考になりそうな海外クラブの試合映像やCG加工した動画等を交えて実施した。

 例えば、『MBの最後の崩しについて』や『サイドからの崩しの型について』といった感じに。我々が目指すサッカー、『ボールを保持してゲームを支配するための方法論』についてさらに深く落とし込んできた。

『RBはどこでボールを奪うのか』『どの位置からプレッシャーをかけるのか』など、映像を見せつつ解説する。週2回、1回あたり2時間ほどで、パソコンの画面に、全選手とコーチ、スタッフまで含めると40人前後が映っていて、みんなの顔を見て、反応を確認しつつ伝えることができたのはよかったと思う。

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