群雄割拠の時代へ。Jベスト11に最も多くのクラブから選出された年は? (6ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Hiroki Watanabe/Getty Images

 上位10クラブのうち、J1優勝経験がないのはFC東京のみ。ベスト11選出の人数で下回る広島や、ランク外の柏(7人。延べ8人)がすでに優勝を手にしていることを考えれば、戦力と成績が見合っておらず、"コスパが悪い"ということになるのかもしれない。過去、鹿島に次ぐ人数のベスト11受賞者を擁しながら、一度しか優勝できていない浦和も、またしかりだろう。

 一方、これまでにJ1経験がある全31クラブ(横浜マリノスは横浜FMとみなし、横浜フリューゲルスは別にカウント)のうち、ひとりもベスト11に選ばれたことのないクラブが8つある(Q7の答え=モンテディオ山形、大宮アルディージャ、横浜FC、松本山雅、徳島ヴォルティス、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎、大分トリニータ)。

 今季、無事にJ1が再開されれば、大分、横浜FCから初のベスト11が誕生する可能性は、もちろんある。あるいは、札幌、仙台、神戸からは、これまでに外国人選手しかベスト11に選ばれたことがなく、日本人選手が選ばれればクラブ初。ベスト11の次なる歴史に、その名前を刻むのは、どのクラブだろうか。

 サッカーのある日常が待ち遠しい。

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