群雄割拠の時代へ。Jベスト11に最も多くのクラブから選出された年は? (5ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Hiroki Watanabe/Getty Images

 しかしながら、優勝を逃したクラブから6人もの選手が選ばれるとなると、2019年のFC東京以外では、1998年の磐田、1999年の清水エスパルスの例があるだけ。しかも、この2例は2ステージ制でのことだから、1ステージ制のシーズンに限れば、過去最多の人数である(Q5の答え=2019年のFC東京)。

 FC東京にとってみれば、これほどの評価を受けながら優勝を逃したことは痛恨だったかもしれないが、1シーズンを通じて選手たちが高いパフォーマンスを発揮した証拠だろう。

 さて、ここまで過去27シーズンのベスト11を振り返ってきたが、最後に、延べ297人の受賞者をクラブ別に集計してみたい。

・鹿島(優勝8回):21人(延べ38人)
・浦和(優勝1回):18人(延べ31人)
・磐田(優勝3回):16人(延べ30人)
・横浜FM(優勝4回):15人(延べ28人)
・G大阪(優勝2回):14人(延べ28人)
・川崎(優勝2回):12人(延べ24人)
・FC東京(優勝0回):12人(延べ17人)
・名古屋(優勝1回):11人(延べ19人)
・V川崎(優勝2回):9人(延べ17人)
・広島(優勝3回):9人(延べ15人)

 上位10クラブは以上のとおりだが、やはり過去に優勝経験のあるクラブが名を連ねる。鹿島から最も多くの選手が選ばれているのは、当然の結果だろう。過去に、鹿島の選手がベスト11に選ばれなかったシーズンは7回しかないのだから、さすがの安定感である(Q6の答え=鹿島アントラーズ)。

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