群雄割拠の時代へ。Jベスト11に最も多くのクラブから選出された年は? (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Hiroki Watanabe/Getty Images

 そんななか、ベスト11選考でも、普通はあまりないようなことが起きている。

 2012年、G大阪は17位に終わり、J2へ自動降格となった。直近3シーズンの成績は3、2、3位だっただけに、にわかには信じがたい、まさかのJ2降格である。

 しかも、その"まさか"をさらに強調するように、G大阪から遠藤保仁がベスト11に選ばれたのである。過去にふた桁順位のクラブから選出される例は決して少なくなかったが、17位ともなると、異例中の異例。やはり、と言うべきか、そのシーズンのJ2降格クラブからベスト11が選ばれた例は、遠藤の他に、2011年のハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府=16位)があるだけだ(Q1の答え=遠藤保仁)。

 同じ2012年には、もうひとつ意外な記録も生まれている。

 このシーズンは、初優勝した広島から最多の5人がベスト11に選出されているのだが、そのひとりが、MVP、得点王とともに"個人三冠"を獲得した佐藤寿人。佐藤にとっては、これが2005年以来7年ぶりのベスト11選出であり、2008年の柳沢敦(京都サンガ)と並ぶ、最長ブランクのタイ記録だったのである。いかに佐藤が息長く、第一線で活躍し続けているかを物語る記録だろう。

 ところが、翌2013年、これを大きく更新する最長ブランク記録が打ち立てられた。

 その3年前にJリーグに復帰していた中村俊輔(横浜F・マリノス)が、2000年以来13年ぶりとなるベスト11に選ばれたのである。

 8年もヨーロッパへ行っていたのだからそうでしょう、と言われてしまえばそれまでだが、22歳と35歳でそれぞれベスト11に選ばれるのは簡単なことではない。これから先、現役の最後にJリーグでプレーしようという海外組が出てくるかもしれないが、この記録はなかなか更新されないだろう(Q2の答え=中村俊輔)。

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