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Jリーグのベスト11において、
不滅の大記録を残している選手は誰だ (5ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO SPORT

 なかでも中村は、ここから2010年まで5年連続で選出され、通算回数でも歴代3位となる8回を誇る。今年40歳になる中村が、ここから大幅に記録を更新するのは難しいだろうが、遠藤に続くふた桁到達はあるかもしれない。言い換えれば、その可能性を残す最後の選手が、中村なのではないだろうか。

 海外移籍が当たり前になった現在、何度もJリーグのベスト11に選ばれるような選手が、いつまでも日本にとどまっているとは考えにくい。

 1990年代から2000年代あたりまでは、Jリーグのベスト11というと、現役日本代表+外国人選手が一般的だった。ベスト11の選考においては、もしかすると、単純にJリーグでの活躍だけではなく、日本代表としての印象度が多少なりとも判断材料として加味されていたかもしれない。

 しかしながら、最近では若くして海を渡る、つまり、Jリーグで長く活躍する前に海外移籍してしまう選手が多くなった。

 日本代表の主力として長年活躍した、川島永嗣、長谷部誠、岡崎慎司、本田圭佑、長友佑都、内田篤人といった選手も、そのイメージほどにベスト11の選出回数は多くない。

 6人のなかでは、内田の2回(2008、2009年)が最多で、川島(2009年)、長谷部(2004年)、岡崎(2009年)、長友(2009年)は、それぞれ1回ずつ。本田にいたっては1回も選ばれたことがないのだ(Q6の答え=最多は内田篤人、最少は本田圭佑)。

 とはいえ、さらにさかのぼってみても、中田英寿も1回(1997年)、中村俊輔にしても、海外移籍前には2回(1999、2000年)しか選ばれていないのだから、彼らが特別ということではないのだろう。

 遠藤保仁の10年連続、通算12回のベスト11選出は、不滅の大記録と言って差し支えあるまい。

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