Jリーグのベスト11において、
不滅の大記録を残している選手は誰だ (4ページ目)
その2003年にMVPに選ばれたのは、浦和のエメルソン。2005年にクラブを去り、2006年の初優勝時にはすでに在籍していなかったが、2000年代の浦和躍進をけん引したのは、間違いなくこの快速ストライカーだった。
エメルソンは、2002年から3年連続のベスト11選出。とはいえ、2002年の浦和は年間11位とチーム成績は伸びず、MVPを受賞した2003年にしても、まだ年間6位だったのだから、それだけ彼個人のプレーが強烈なインパクトを残したということだろう。
外国人選手として通算3回のベスト11選出は、ビスマルク、ストイコビッチと並ぶ最多タイだが、3年連続受賞は外国人選手としては最多。3年連続はおろか、2年連続すら、レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル=2011、2012年)や、エウシーニョ(川崎フロンターレ=2017、2018年)など、9人しかいないのだから、唯一無二の大記録である(Q4の答え=エメルソン)。
2005年には、千葉から阿部勇樹とイリアン・ストヤノフのふたりが、ベスト11に選ばれた。2003年のイビツァ・オシム監督就任後、すっかり上位争いの常連となっていた千葉だったが、これがクラブ史上初のベスト11だった。
千葉からのベスト11選出は、"オリジナル10"としてはオーラス。10クラブ中9番目のG大阪から初のベスト11(パトリック・エムボマ)が選ばれた1997年以来、8年がかりでの全10クラブコンプリートとなった(Q5の答え=ジェフ千葉)。
続く2006年に、クラブ初となるベスト11が誕生したのは、川崎F。中村憲剛と谷口博之のふたりが選ばれた。
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