2020.04.30

JリーグMVP受賞者の近年の顔触れから
わかること。ふたつの傾向とは

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Yohei Osada/AFLO SPORT

MVPに見るJリーグの歴史(3)

 歴代MVPの顔ぶれを見ていると、その時々でJリーグに見られる傾向を、はっきりと映し出していることがよくわかる。

 その傾向とは、おおまかにふたつ。まずは、「優れた外国人選手の減少」である。

 これは、過去に外国人選手がMVPを受賞したシーズンを並べてみれば、明らかだ。

1994年=ペレイラ(ヴェルディ川崎)
1995年=ドラガン・ストイコビッチ(名古屋グランパス)
1996年=ジョルジーニョ(鹿島アントラーズ)
1997年=ドゥンガ(ジュビロ磐田)
1999年=アレックス(清水エスパルス)
2003年=エメルソン(浦和レッズ)
2005年=アラウージョ(ガンバ大阪)
2007年=ロブソン・ポンテ(浦和レッズ)
2008年=マルキーニョス(鹿島アントラーズ)
2011年=レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル)

 1994年~1997年まで4年連続で外国人選手がMVPに選出されているのをはじめ、2008年のマルキーニョスまでに9人もの外国人選手が選ばれている(1999年のアレックスは、受賞時点で日本国籍取得前のため、外国人選手に加算。2006年の田中マルクス闘莉王は、同取得後のため、加算せず)。

 つまり、2008年までの16シーズンのうち、半分以上で外国人選手がMVPを受賞していたということだ。

 ところが、2008年のマルキーニョスを最後に、状況は一転する。

 2009年以降の11シーズンを見ると、外国人選手のMVPは、2011年のレアンドロ・ドミンゲスただひとり。1990年代(7シーズン)には5人いた外国人MVPが、2000年代(10シーズン)には4人に減り、2010年代(10シーズン)はついにひとりと、段階的な減少傾向がはっきりと見て取れる。