静学のアザール・松村優太。「18歳でも若いとは言っていられない」 (7ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by Getty Images


 今シーズンの目標を聞けば、こうも言う。

「ポジション奪取はもちろんですけど、アントラーズは昨季、タイトルを獲れていないので、自分がタイトル獲得に貢献できるような影響力のある選手になりたいと思っています。

 具体的に挙げれば、得点とアシストでともに、ふたケタくらいは目指してやりたい。まだリーグ戦だけで達成できる選手ではないと思っているので、ルヴァンカップ、天皇杯とすべての公式戦を併せて、それくらいの結果が残せたらいいなと」

 自ら具体的な数字を挙げたので、いたずらっぽく「記事に書いてしまうよ」と笑うと、松村は自分に言い聞かせるように強くうなずいた。

「高校時代は個人技で打開することが多く、アントラーズに来てからポゼッション主体というか、システマチックなサッカーに挑戦しているところもあります。守備も攻撃も組織的ではありますけど、ザーゴ監督からは、試合に出た時には仕掛けていいと言ってもらっている。

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