2020.02.10

横浜FM、問題なのは失点数。
だが「らしさ」を見せた後半は上々だ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 右サイドバックの位置から自在にポジションを移し、積極的に攻撃の組み立てに加わったDF松原健は、「去年とはちょっと違った」と言い、こう語る。

「変に(前からプレスにくる)相手のプレッシャーを感じすぎた。ボランチやサイドバックが流動的になると、ボールが回りやすくなるが、前半はそれがうまくいかなかった。テンポが上がらず、1本のパスをきれいに通そうとしすぎた」

 その他にも、ボランチのMF扇原貴宏が、「いつもならしないようなミスがあった。ポジションニングの遅さや距離感の悪さ。そういうのがあると(テンポよくボールが)回らない」と言えば、センターバックのDF畠中槙之輔は、「チームとしておとなしすぎた。いつもなら前に(パスを)出すところを横に出したりしていた」。昨季終盤のような、いいイメージでプレーできていなかった様子を口にする選手は多かった。

 徹底してボールを保持するサッカーで、昨季J1を制した横浜FMに対し、この試合の神戸のように、対戦相手が高い位置からプレスを仕掛けてくることは、当然今後の戦いのなかでも予想される。それを考えれば、横浜FMが喫した3失点は、連覇への不安を露呈したようにも見える。

 とはいえ、だ。試合は90分間トータルで競われるものである。

 後半の横浜FMは、パスをつないで神戸のプレスを際どくかわし、敵陣にボールを運ぶシーンを増やした。後半のシュート数は神戸の3本に対し、横浜FMは11本。試合終盤には、再三の決定機を作り出した。