2020.02.10

横浜FM、問題なのは失点数。
だが「らしさ」を見せた後半は上々だ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 J1連覇を狙うディフェンディングチャンピオンにとっては、ほろ苦い船出である。

 新たなシーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP。昨季J1王者の横浜F・マリノスは、同天皇杯王者のヴィッセル神戸と対戦し、3-3と点を取り合った末のPK戦で2-3と敗れた。

ゼロックス・スーパーカップではPK戦の末に敗れた横浜F・マリノス 敗戦とはいっても、PK戦決着。試合は実質、引き分けである。それほど勝敗を気にする必要はないだろう。問題なのは、3-3というそのスコアだ。

 昨季終盤、怒涛の11戦無敗(10勝1分け)で15年ぶりの優勝をさらった横浜FMが、3失点以上を喫するのは、J1第17節のFC東京戦(2-4)以来のこと。無敗で駆け抜けたラスト11戦では、2失点が1試合あるだけで、残る10試合はすべて1失点以内に抑えているのだから、まさかの大量失点と言っていいだろう。

 徹底したポゼッションスタイルを追求し、自陣からパスをつないで攻撃を組み立てることを武器とするチームが、これだけ自陣でボールを奪われ、失点を重ねれば、先行きを不安視する声が上がるのも無理はない。

「(2失点した)前半は少しナーバスになった。パスを出すときに自信のないプレーが目立った」

 チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督がそう振り返ったように、横浜FMの選手たちは、互いの距離が近くなりすぎたり、パスのタイミングがわずかにズレたりと、なかなか本来のテンポでボールを動かすことができずにいた。