名古屋のランゲラックは日本で生まれた我が子を日本代表に育てたい (3ページ目)
また名古屋行きを強く後押しした大切な人がひとりいる──美人と評判の妻リアノンさんだ。ランゲラックがそのオファーの話を相談したところ、彼女は「日本にぜひ行きましょう!」と興奮気味に彼を促したという。
「僕は代表戦やメルボルン・ビクトリーに所属していた頃のACLで、何度か日本に来たことがあった。だから間違いなく、僕ら夫婦にとって、ベストな選択になるとわかっていたんだ。妻にとっては初めてだったけど、彼女は日本に好印象を抱いていて、すごく前向きだった。実際に住んでみると、周りの人たちが言っていたとおりのすばらしい国だとわかったよ」
ただ当初は、「オーストラリアやヨーロッパとは、完全に異なる環境に馴染む必要があった」と言う。
「たとえば、欧州では日本と比べて多くの人が英語を話すから、コミュニケーションに困ることはなかったけど、日本はそこが少し違うよね。それもあって、最初はちょっと臆病だったかもしれない。でも自分の家の周りのことなんかが少しずつわかっていくうちに、何も恐れる必要などないと思えるようになった。今でも僕は日本語の看板や情報を理解できないけど、もうすっかりここが自分のホームタウンだと言えるよ」
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