選手時代に「所詮はJ2」と思った
永井秀樹が監督になり痛感したこと (2ページ目)
―― 今季、チームづくりで気を配ったことは?
今の流行りに乗るわけではないけど、まさしく「ワンチーム」になること。みんなが犠牲心を持って、チームのために何ができるか、仲間のために何ができるか、それを考えられるような雰囲気作りに気を配った。
時として厳しいことも言わないといけないし、メンバーから外さなければいけない選手もいる。それでも心をひとつにするにはどうすればいいかを常に考えていた。
自分が監督になって最初の1、2週間は、選手も戸惑いながら取り組んでいたように思えたけれど、目指すサッカー、ビジョンを明確にしたことで、目標に対して迷わず、やりがいを持って取り組んでくれたように思う。それがだんだん試合でも「結果」として出せるようにもなった。そんな目指すサッカーの結集が、琉球戦(10月12日)の5点目だったかもしれない。
―― チーム内のルーティンワークは何かありましたか?
ほぼ毎日ミーティングをしてきたけど、曜日によって、選手の3分間スピーチをやってきた。お題は自由。あらためて選手の話を聞いてみると、みんなヴェルディに対する思いがあることを、自分も知ることができたし、全員で共有もできた。みんなの話が印象に残っているし、来年は選手の思いを形にできたらいいなと思う。
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